結論から言うと勉強してからの方が良いです。
この記事では、IT未経験者が学んでからIT業界に転職した方が良い2つの理由と学び方について解説したいと思います。
なお、想定しているITエンジニアはプログラマー系(PG・SE)、ITインフラ系(サーバー・ネットワーク)、クリエイティブ系(Webデザイン・Webフロントエンジニア)です。
IT未経験者は勉強してから転職した方が良い2つの理由
ITの勉強してから転職した方が良い理由2つ
- 完全未経験者の求人は少なく、リスクが隠れているかもしれないから
- 仕事を始めてから合わないことに気づく可能性があるから
IT勉強してから転職した方が良い理由1 完全未経験者の求人は少なく、リスクが隠れているかもしれないから
コロナ禍でIT業界への人材流入が多い
そもそも、完全未経験OKなITエンジニアの求人は全体から見ると少ないです。
そこに、コロナ禍により他業種からの人材流入が増えており、競争が激化しています。
(株)マイナビが報告している「新型コロナウイルスが転職市場に及ぼす影響」によれば、新型コロナウイルス影響下での人気業種は『IT・通信・インターネット』 が28.0%で最も高い
という結果です。
さらに、求職者は『職種・業種未経験可』の求人に応募しており、企業側は『職種・業種未経験可』の求人を減らしている傾向
と報告しています。
当たり前ですが、企業もできるだけ有望な人材を欲しいですからね。
ここまでのポイント
当たり前ですが、結局は人との競争になります。人よりも多い知識や技能でスキル武装した方がより良い条件の転職が可能となります。
完全素人でも受け入れる企業は吟味が必要
特にITエンジニアの仕事で企業が未経験者を中途採用するメリットはありません。
技術を持たない技術者を採用するわけですから、教育コストがかかるだけでなく、将来的に使える人材になるかも不透明です。
にも関わらず、未経験者を中途採用する理由は人材不足だからです。
人材不足の理由が「辞めてしまう人が多い」という場合、雇用環境に何らかの問題を抱えている可能性があり、入社してしまうとリスクを伴う可能性があります。
それに、クチコミなかったらきっと分からないよね。
IT企業に関わらず、入社してみないとブラックかは分からないものです。
ましてやITの知識が無い状態では判断材料も乏しくなりがちです。
以前Twitterで「未経験なのにpingとipconfigだけ教えられて現場投入されて苦労した」という投稿を見かけました。
これの意味する所はITの知識が無いと、どれくらいヤバいか分からないのでは無いでしょうか?
もし、事前にITの勉強をせずに未経験OKの求人に応募するのなら、新人教育がしっかりしている企業が望ましいのは言うまでもありません。
IT未経験者を支援する「ウズキャリIT」
ウズキャリITについて
SE・プログラマー・ITインフラエンジニアに転職したいIT未経験者の支援をしているキャリアコンサルティングサービスです。
利用料金は無料で、転職活動と並行して軽くITの勉強もできます。
また、ブラック企業を排除しているという宣言をしているので安心できます。
ただし、年齢が20代であることが利用条件となっています。
アナタにとって未経験からのIT転職はどのようなものなのかを知るうえでも無料相談は価値があります。
ましてや初めての転職であれば誰かに相談した方が気持ち的にも楽になるはずです。
ここまでのポイント
転職先の企業を選ぶ時もITの知識はある程度必要です。もし、学ばずすぐに転職したい場合、ブラック企業を排除したIT特化型のキャリアコンサルタントを使う方法が安全です。
IT勉強してから転職した方が良い理由2 仕事を始めてから合わないことに気づく可能性があるから
私はプログラミングやクリエーティブ系の技術を教えていました。
教えた学生の中には明らかにプログラミングという作業が合わないと思われる人もいました。
そのような人は就職が難しかったり、就職してもすぐに辞めてしまうことが多い傾向でした。
イキナリ転職しないで、少し学ぶだけでも自分が続けられるのか判断できると思います。
例えばプログラミングやWebデザインのオンラインスクールでは無料体験ができます。
1週間以上の無料体験ができるスクールで試してみれば、ある程度自分に合うか判断がつきます。
無料体験期間の勉強で楽しさを感じられるのであれば、おそらく貴方はITの勉強・仕事を続けていける素質があるはずです。
プログラミングの無料体験については、「長期間の無料体験ができるオンラインプログラミングスクール3選と比較」という記事で書いていますので、プログラミングをしたことない人は参考にしてください。
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【社会人】長期無料体験ができるプログラミングスクールと選び方
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ITスキルは独学でも習得可能だが、ITエンジニアになるレベルは難しい
完全独学は9割の人が挫折するし時間もかかる
正直、プログラミングに限らず、Webデザイン、動画編集等はそれなりに独学で学べます。
例えば、YouTubeにはそれらのスキルを学べる動画が多数存在しますし、ググれば大抵のことは調べられます。
ですが、独学で学ぶと挫折や三日坊主になることが多いのも事実です。
プログラミングを独学で学ぶ人のうち9割が挫折するとも言われています。
また完全独学の場合、教材や学ぶ手順、も自分で考える必要があり当然時間がかかります。
独学で学べない部分もある
例えばプログラミングの学習では「基本構文」「記述のルール」「IDE等のツール類の使い方」などの基本的な項目については独学は可能です。
(ネットワーク・サーバー等のITインフラ系であれば「ネットワークの知識」「Linux」「コマンド」なんかが基本的な項目にあたります。)
しかし、「応用的な部分」「実務的な技術」について独学で学ぶのは非常に困難になります(下図)。
ITスキルの基本的な部分は覚えることが主体なのでやる気さえあれば独学可能です。
しかし、応用部分になると「調べる」「考える」という作業が必要になります。
例えばプログラミングではオリジナルアプリを開発するといったことを応用部分で行います。
基礎部分ではいわゆる「写経」と呼ばれるサンプルコードを入力して動作確認という学習で、これには答えがあります。
一方、オリジナルアプリ開発では答えは無く、試行錯誤する必要があります。
完全にゼロから作り上げるので基礎部分での学び方とは全く異なり、難易度が一気に上がるため、プロによる助言が必要です。
ITインフラの場合
サーバーエンジニアやネットワークエンジニアになるための勉強の場合、応用部分で実機を触らないと話にならないので機器を保有するITスクール等で学ぶ必要があります。
サーバーについては適当なパソコンに自分でLinuxを入れて学ぶ方法もありますが、ネットワーク機器は高価なので自分で購入することは難しいかと思います。
IT系の資格をとった方が良いのか?
結論からいうとほとんどの場合、資格は不要です。
ただし、ITインフラ系のエンジニアになる場合は必要です。
その理由ですが、プログラミング系のエンジニアを目指す場合、オリジナルアプリを作って採用面接に持参し、プログラミングの実力をアピールするのが一般的だからです。
Webデザインであれば自分の作ったオリジナルのサイトを見てもらうことになります。
なお、自分が作った制作物を集めた作品集はポートフォリオと言います。
それに対して、ITインフラ系ではポートフォリオ的なものを作れないので資格で知識を証明します。
代表的な資格はCCNAと呼ばれるベンダー資格やLPICという資格になります。
これらの資格を勉強できるITスクールは実は少なく代表的なものはウズウズカレッジCCNAコースで転職サポートも受けられます。
社会人はどこで学ぶのが良いのか?
現在、社会人がITスキルを学べる場所として、専門学校、ITスクールがあります。
少し昔ならば、社会人がIT技術を教えてもらう場所は専門学校が主流でした(これしかなかった)。
最近はオンラインプログラミングスクールに代表されるITスクールで学んで転職するのが主流です。
正直、今の時代は社会人が専門学校でITを学ぶメリットはほとんどなくなっています。
今の専門学校に価値がない理由
専門学校の最大のメリットは充実した施設・設備にあります。
やはりIT系の勉強をするのであれば少し高価なパソコンと専用のソフトウェアなどが必要で、昔であれば個人で準備することが大変でした。
しかし最近はパソコン、専門的なソフトウェアの価格が大幅に安くなっており、個人で所有することが可能です。
例えば、サーバー(クラウド)、プログラミング開発環境は無料で使えます。
高価だったソフトウェアはサブスクで気軽に使える価格になっています。
※専門学校を完全否定するわけでは無く、学力面で大学に行けない子の受け皿としては価値があると思います。
ITエンジニア転職のためにITスクールで学ぶメリット
社会人がITエンジニア転職のためにITスクールで学ぶメリットは、前述した「早く学んで転職できる」「学費が安い」の他にも3つあります。
ITスクールのメリット
- 転職支援を受けられる
- ポートフォリオ作成の指導を受けられる
- 業務スキルを習得できる
転職支援を受けられる
普通、異業種への転職活動は勝手がわからず困惑すると思います。
ほとんどのITスクールではキャリアアドバイザー等何らかの転職サポート体制が整っています。
また、IT業界への転職は自分のスキルをいかに証明するかがポイントになってくるので、ITの知識や技術を持つ人からのアドバイスは効果的です。
ITスクールの中には転職先の紹介をしてくれるところもあり、自分で求人を探して応募するよりも楽に早く転職できることがあります。
ポートフォリオ作成の指導を受けられる
ポートフォリオとは実際に自分が作ったオリジナルアプリやサービスの作品集のことで、これを提示することで自分の技術を企業側にアピールすることができます。
ポートフォリオの提出はプログラミング、WEB制作、動画編集での転職をするためには必須となっており、企業が人材採用で重視するポイントです。
良いポートフォリオの作成には知識や技術を持った人からのアドバイスが必要ですので、これがスクールで学ぶ一番の価値と言えます。
業務スキルを習得できる
例えばプログラミングの仕事では、プログラムが書けるだけでは仕事になりません。
チームで開発するためのツールや方法、仕様書の読み書き、テスト方法などプログラミング技術以外に必要なことは多くあります。
多くのITスクールでは、このような業務に付随するツールやノウハウについても学ぶことができます(独学だとそこまで手が回らない)。
以下にプログラミングスクール関連の記事へのリンクを設置しますので、具体的なスクールについて知りたい方はぜひご一読ください。
プログラミングに関する記事一覧