


自分が学ぶ分野によってはWindowsやMacの方が良い場合もあります。
この記事ではあなたにとってクロームブックが最適かを考えるためのヒントを提供します。
なお、大学生に最適なクロームブックの具体的機種と購入情報は【2021年版】大学生向けクロームブックの選び方と厳選オススメ機種でご紹介していますのでご参照ください。
記事の目次
クロームブックChromeBookとは?

クロームブックはインターネットブラウザであるGoogle Chromeをベースにしたパソコンです。
基本ソフトはChrome OSと呼ばれるものを搭載しています。
ネットに接続し、Chromeブラウザ上で動くクラウドアプリを使って作業をするのが前提となっています。
なお、クラウドアプリはネットに接続しないと使えないという訳ではなく、ネットがないオフライン環境でも動作します。

※Play Storeのアプリでもクロームブックでは使えないものもあるので注意が必要です。
大学生にとってのクロームブックのメリット
クロームブックのメリット
- 非常にシンプル。必要なものは初めから入っている。
- Androidスマホ利用者はお手軽に使い始められ、アプリを使いまわせる
- クロームブックは安くてもサクサク動作する
- クロームブックは安全なのでセキュリティー対策は不要
- モバイル性能が高い機種が安く買える
クロームブックのメリット1 非常にシンプル。必要なものは初めから入っている。
クロームブックは画面構成がシンプルで使いやすいです。
Androidスマホユーザーであれば、見慣れたアイコンが並んでいると感じるはずです。
操作感はWindowsに似ていますが、Windowsほど多機能ではないので迷うことはないかと思います。


最初から入っているアプリでレポート作成は充分可能
Windowsパソコンであれば、Microsoft Officeを使ってレポートを書くと思います。
クロームブックには、それに近いアプリ群※が初めから搭載されています。
※Googleのこのアプリ群をGoogle Workspace(旧G suite)と呼び、教育機関向けではGoogle Workspace for Educationとして教育機関向けに提供されています。

アプリ名称 | ||
---|---|---|
機能 ↓ |
Google Workspace |
Microsoft Office |
ワープロ | ドキュメント | ワード |
表計算 | スプレットシート | エクセル |
プレゼン | スライド | パワーポイント |
クラウド ストレージ |
Googleドライブ | Oneドライブ |
クロームブックのメリット2 Androidスマホ利用者はお手軽に使い始められ、アプリを使いまわせる

クロームブックはGoogleアカウントを使用してログインします。
AndroidスマホユーザーであればすでにGoogleアカウントを使用しているはずです。
なので、商品が届いたら既存のアカウントですぐ使い始めることができ余計な手間はかかりません。
そして、同じアカウントで利用しているので、Play Storeで課金したアプリはスマホとクロームブックの両方で使えるメリットがあります。
クロームブックのメリット3 クロームブックは安くてもサクサク動作する

クロームブックは安いもので1万円後半台から購入できるというメリットがあります。
そして、安い機種でも充分にサクサクと動作してくれるのでコスパが高いと言えます。
なお、Windowsでは通常安くても5万円程度からのラインナップになり、安いWindowsPCはクロームブックほど軽快には動作しません。

クロームブックのメリット4 クロームブックは安全なのでセキュリティー対策は不要

クロームブックはセキュリティー上安全な設計になっています。
なので、ウイルス対策ソフトは不要ということになっています。
個人的な見解としては、完全に安全なものは無いと思っていますので、常には注意すべきですが、仕様上Windowsより安全なのは間違いありません。
大学生は就活中に色々な企業とパソコンでやりとりすることになります。
その時、コンピュータウィルスを相手企業に送ってしまったりしないようにする必要があります。

クロームブックのメリット5 モバイル性能が高い機種が安く買える

モバイル性能が高い機種、すなわち、「軽い・小さい・バッテリーが持つ」というWindowsノートパソコンは高価です。
ですが、クロームブックであればかなり安く手に入れることができます。
ASUS Chromebook C223NA
Amazonレビュー評価:(2021.12.29)
頑丈な機種のラインナップが豊富
クロームブックは小学生を含めた教育向けを意識して設計されることが多いため、頑丈に作られている機種が多くあります。
どれくらい頑丈かというと、アメリカ軍用パソコンに適用されるMIL規格に準拠するというレベルです。
MIL規格に準拠するようなWindowsパソコンは安くても7〜8万円はするうえ、ラインナップが乏しいです。

大学生にとってのクロームブックのデメリット

クロームブックのデメリット1 できることの限界がある
結局パソコンで出来ることは、アプリに制限を受けることになります。Windowsであれば豊富なアプリがあるので、この部分で制約を受けることは少ないと考えられます。
Macの場合もWindows程のアプリの豊富さはありませんが、仕事に使えるアプリが多くあります。
具体的にクロームブックで使えないアプリは、設計図を描くためのCADや3Dグラフィクスのアプリが該当します。
また、専門的な統計用アプリもクロームブックでは動きません。
一応、それらに近いことができるアプリはある程度リリースされているのですが、業界標準のアプリではないため、将来仕事で使うことを想定すれば相応しくないでしょう。
なので、工学系や理系の人、統計学を使う社会科学分野等の人は注意が必要です。
クロームブックのデメリット2 会社はWindowsとMicrosoft Officeの利用が圧倒的に多い

Strategy Analyticsという海外の調査データによると、2020年に出荷されたパソコンのうち約75%がWindows搭載パソコンとのことです。
クロームブックは約15%、Macが約9%なので、圧倒的にWindowsが世界を支配していることがわかります。
最近はWindowsでもGoogle Workspaceを仕事に使う企業も増えてきましたが、やはりMicrosoft Officeが圧倒的なシェアを誇っています。
Play Storeでクロームブック用にWord・Excelのアプリも出ていますが、Windows版とは見た目が少し異なり、若干機能が削られています。


PCスキルを就活でアピールしたい人、特にMOS※の資格を取得する予定がある人はWindowsPCが無難かもしれません。
MOSの問題はWindows版のOfficeを前提に作られています。
ただし、筆者の経験上、致命的なレベルでの違いは無いので、なんとかなるかと思います。
※MOS:Microsoft Office specialist マイクロソフト社が認定する資格で、Office製品のスキルを問われる実務的な資格。

近年Google Workspaceを使う企業が増えてきているというデータもありますが、MS-Officeと併用して使用するケースが目立ちます。
なので、Microsoft・Googleの両方が使えることは、社会人として今後必要なスキルと言えます。
両方使うのは実は簡単
Microsoft OfficeとGoogle workspaceを両方使えるようになることは実は簡単です。
というのも、できることはほぼ同じで操作もかなり似ているためです。
ですので、二つのうち、どちらかをしっかりと使えるレベルにすれば、もう一つは少し触れば自然と使いこなせるようになるかと思います。
クロームブックが最適な大学生は?
今までお話ししてきた内容をまとめると、下記のような条件に一つでもあてはまる人はクロームブックが最適かと思います。
クロームブックが最適な大学生
- 文章中心のレポートを書く分野の人(主に文系)
- すでにWindowsPCを持っていてセカンド機として購入する人
- パソコンに苦手意識がある人
- パソコンにお金をかけたくない人
- Androidスマホユーザー
ここまでのポイント
レポートを書くための道具として、クロームブックは安くて使い勝手の良いパソコンと言えるでしょう。
また、Windowsとは異なりシンプルな作りで、余計なことに気を使わなくても良いためパソコンが苦手な人でも普段使いのツールとして最適です。
ただし、「パソコンやそのスキルについて学ぶ」「専門的なアプリを使う」という使用用途には向かないかと思います。
大学生にオススメのクロームブックは?
大学生にオススメできる具体的なクロームブックの機種については下記の記事でご紹介しています。
記事では「クロームブックを選ぶポイント」と「こんな大学生はこの機種が良い」という視点で具体的な機種をご紹介していますので、ぜひご一読ください。
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