クロームブックって安い機種もあるし、最近注目されているけど、大学生の使用用途にはどうなのかしら?
全ての大学生に最適とは言えません。
自分が学ぶ分野によってはWindowsやMacの方が良い場合もあります。
この記事ではあなたにとってクロームブックが最適かを考えるためのヒントを提供します。
なお、大学生に最適なクロームブックの具体的機種と購入情報は【2023年版】大学生向けクロームブックの選び方と厳選オススメ機種でご紹介していますのでご参照ください。
クロームブックChromeBookとは?
最初にクロームブックはどんな感じかを軽く説明します。
クロームブックはインターネットブラウザであるGoogle Chromeをベースにしたパソコンです。
基本ソフト(OS)はChrome OSと呼ばれるものを搭載しています(Windowsではない)。
簡単にWindowsと比較すると下記の2つの特徴があります。
クロームブックはネットに接続し、Chromeブラウザ上で動くクラウドアプリを使って作業をするのが前提となっています。
ですが、クラウドアプリはネットに接続しないと使えないという訳ではなく、ネットがないオフライン環境でも動作します。
基本的に、Chromeブラウザ上で動作するクラウドアプリと、Play Storeからダウンロードしたアプリしか使えません。※
※Play Storeのアプリでもクロームブックでは使えないものもあるので注意が必要です。
大学生にとってのクロームブックのメリット
クロームブックのメリットは下記の5点です!
それぞれのメリットを詳しくみてみましょう。
クロームブックのメリット 1 非常にシンプル。必要なものは初めから入っている
クロームブックは画面構成がシンプルで使いやすいです(図1)。
Androidスマホユーザーであれば、見慣れたアイコンが並んでいると感じるはずです。
操作感はWindowsに似ていますが、Windowsほど多機能ではないので迷うことはないかと思います。
ポイント
最初から入っているアプリでレポート作成は充分可能
Windowsパソコンであれば、Microsoft Officeを使ってレポートを書くと思います。
クロームブックには、それと同等なアプリ群が初めから搭載されていて、すぐ使えます。
Google製品は無料で使え、機能もMicrosoft officeと比較しても遜色なく使えるところです。
アプリ名称 | ||
---|---|---|
↓使用用途↓ | グーグル製 | マイクロソフト製 |
ワープロ | ドキュメント | ワード |
表計算 | スプレッドシート | エクセル |
プレゼン | スライド | パワーポイント |
クロームブックのメリット 2 Androidスマホ利用者はお手軽に使い始められ、アプリを使いまわせる
クロームブックはGoogleアカウントを使用してログインします。
AndroidスマホユーザーであればすでにGoogleアカウントを使用しているはずです。
なので、商品が届いたら既存のアカウントですぐ使い始めることができ余計な手間はかかりません。
そして、同じアカウントで利用しているので、Play Storeでダウンロードした有料アプリはスマホとクロームブックの両方で使えるメリットがあります。
クロームブックのメリット 3 安価な機種でもサクサク動作する
クロームブックは安いもので1万円後半台から購入できるというメリットがあります。
そして、安い機種でも充分にサクサクと動作してくれるのでコスパが高いと言えます。
なお、Windowsでは通常安くても5万円程度からのラインナップになり、安いWindowsPCはクロームブックほど軽快には動作しません。
これは機械的性能によるものではなく、動作する基本ソフトやアプリが軽量に作られているためです。
クロームブックのメリット 4 基本的にセキュリティー対策は不要
クロームブックはセキュリティー上安全な設計になっています。
なので、ウイルス対策ソフトは不要ということになっています。
個人的な見解としては、完全に安全なものは無いと思っていますので、常には注意すべきですが、仕様上Windowsより安全なのは間違いありません。
大学生は就活中に色々な企業とパソコンでやりとりすることになります。
その時、コンピュータウィルスを相手企業に送ってしまったりしないようにする必要があります。
就活先の企業にウィルスなんか送りつけたら最悪ね・・
考えただけでゾッとするわ
パソコンが苦手な人でもセキュリティー対策がしっかりできるのが良いところです。
クロームブックのメリット 5 モバイル性能が高い機種が安く買える
モバイル性能が高い機種、すなわち、「軽い・小さい・バッテリーが持つ」というWindowsノートパソコンは高価です。
ですが、クロームブックであればかなり安く手に入れることができます。
上のこのモデルは本体のみで450g、バッテリー駆動時間10時間という優れものです。
そして価格はなんと3万円切ってます!
※上記写真はAmazonにリンクしています。3万円以下で購入したい人は公式サイトが良いみたいです。
頑丈な機種のラインナップが豊富
クロームブックは小学生を含めた教育向けを意識して設計されることが多いため、頑丈に作られている機種が多くあります。
どれくらい頑丈かというと、アメリカ軍用パソコンに適用されるMIL規格に準拠するというレベルです。
MIL規格に準拠するようなWindowsパソコンは安くても7〜8万円はするうえ、ラインナップが乏しいです。
持ち運びが多い大学生は堅牢性の高いクロームブックがオススメです。
なお、大学生に最適なクロームブックの具体的機種と購入情報は【2023年版】大学生向けクロームブックの選び方と厳選オススメ機種でご紹介していますのでご参照ください。
大学生にとってのクロームブックのデメリット
クロームブックには2つのデメリットがあります。
クロームブックのデメリット 1 できることの限界がある
パソコンでの作業、アプリに制限を受けることがあります。
Windowsであれば豊富なアプリがあるので、この部分で制約を受けることは少ないと考えられます。
Macの場合もWindows程のアプリの豊富さはありませんが、仕事に使えるアプリが多くあります。
クロームブックでは、設計図を描くためのCADや3Dグラフィクス、専門的な統計のアプリのラインナップが貧弱です。
一応、それらに近いことができるアプリはある程度リリースされているのですが、業界標準のアプリではないため、将来仕事で使うことを想定すれば相応しくないでしょう。
なので、『工学系学部』『統計学を使う社会科学分野』の人がメインPCとしてクロームブックを使うのは避けた方が良いかもしれません。
クロームブックのデメリット 2 日本の会社はWindows派が多い
Strategy Analyticsという海外の調査データによると、2020年に出荷されたパソコンのうち約75%がWindows搭載パソコンとのことです。
クロームブックは約15%、Macが約9%なので、圧倒的にWindowsが世界を支配していることがわかります。
なので、社会人になれば嫌でもWindowsで仕事することになる可能性が高いです。
もっとも、クロームブックでレポート作成できるレベルであれば、入社後もそんなに苦労せずWindowsへスキル移行できると思います。
まとめクロームブックが最適な大学生は?
今までお話ししてきた内容をまとめると、下記のような条件に一つでもあてはまる人はクロームブックが最適かと思います。
レポートを書くための道具として、クロームブックは安くて使い勝手の良いパソコンと言えるでしょう。
また、Windowsとは異なりシンプルな作りで、余計なことに気を使わなくても良いためパソコンが苦手な人でも普段使いのツールとして最適です。
ただし、「パソコンやそのスキルについて学ぶ」「専門的なアプリを使う」という使用用途には向かないかと思います。
大学生にオススメのクロームブックの紹介
なお、大学生に最適なクロームブックの具体的機種と購入情報は【2023年版】大学生向けクロームブックの選び方と厳選オススメ機種でご紹介しています。
記事では「クロームブックを選ぶポイント」と「こんな大学生はこの機種が良い」という視点で具体的な機種をご紹介していますので、ぜひご一読ください。