
大学生の皆さんはパソコンよりスマホの方が利用頻度が多く、文章を打つのもスマホの方がやりやすいと感じているのではないでしょうか?
レポートを書くにも文章はスマホで書いて、後でパソコンで整形する・・なんてことをしている大学生もいるようです。
ですが、社会に出ればパソコンは必須のスキル。
就活を意識し始めた頃から、自分のITやパソコンスキルが通用するのか気になり始めると思います。
そこで、本記事では非IT系大学生のIT・パソコンスキルについてどれくらいのレベルが要求されるかを簡単に解説します。
-大学生の就活- できないと非常にマズイIT・パソコンスキル

社会人としての基本なので、就活自体に支障が出ます。
パソコンの基本操作

パソコンの基本操作と呼べるものはいくつかありますが、誤魔化しが効かないのがキー入力です。
入力速度は仕事の早さに直結するスキルですから、人並みの速度で入力できる必要があります。


キーボードを見ずに速く入力するタッチタイピング(ブラインドタッチ)というものがありますが、20代の人の3割程度がキーボードを見ずに入力できるという調査データもあります(しらべぇによる調査結果)。
この、タッチタイピングというものは訓練をしないと普通はできませんし、習得するためにはそれなりの時間がかかります。


では、どれくらいのスピードが良いかを簡単に説明します。
例えば、タイピング速度を問われる日本語ワープロ検定という資格試験がありますが、10分間に入力できる文字数で合否が決まります。
4級では200文字以上、履歴書に書けるであろう準1級では600文字以上、1級では700文字以上が合格基準です。
資格を取得しないまでも、10分間に500文字程度は入力できると人並みレベルではないかと思います。
ちなみに、この記事のここまでの文字数は約550文字です(見出し・吹き出し部分含む)。


企業はそういうところを見てます。

E-メール
普段の生活での連絡手段はLINEの方が普通になっており、E-メールは使う機会が減っていると思います。
ですが、会社に入るとE-メールで連絡や書類添付することもあり、使えないと困ります。
文章書いて、送信ボタン押すだけよね!


例えば、他人に見られては困る書類を添付するときは、パスワード付きzip圧縮して添付します。
そして、パスワードを書いたメールを別にして2通に分けるのが基本です。
その理由はインターネットの性質上、途中で通信内容を傍受される可能性がゼロでは無いからです。
もし、添付ファイルとパスワードが同じメールだと傍受された場合、内容を見られてしまいます。
また、プライバシー保護の観点から複数の相手にメールを出すときはCCとBCC※の違いを知っておかないと非常にマズイです。
CC:受け取った人が他のメール受信者のアドレスを見ることができる。BCC:他の誰に送ったかは受信者は分からない

また、ビジネスメールはビジネス文書とは書き方が異なるということを意識して就活中のメールを書きましょう。
これについて詳しくはここでは書きませんが、下記の書籍がとても参考になります。
-大学生の就活- ここまでできればギリギリOKなIT・パソコンスキル

このレベルではパソコンは得意とは言えませんが、社会人として困らないレベルかと思います。
Microsoft Office製品を十分使いこなせる
Microsoftのワード・エクセル・パワーポイントを使いこなせれば、「パソコン使えます!」と言っても良いでしょう。
実際、企業の求人でパソコンが使えるという条件は、ワードやエクセルのことを指す場合が多いです。
ただし、どれ位使いこなせれば良いかというのはかなり曖昧で、企業ごとに価値観が違います。


Microsoft OfficeにはMOS(モス:Microsoft Office Specialist)という資格があります。
この試験に合格するとMicrosoftが認証したスペシャリストということになります(国際資格→世界で通用します)。
ただし、大学で書くレポート類を仕上げられるレベルでは正直合格は難しいので、専門的に受験勉強が必要になります。

非IT系大学生が履歴書にかけるIT系の資格の代表がこのMOSだと思います。
他に、IT系の資格で履歴書に書けるものは下記があります(参考まで)ので、資格武装して就活に臨みたい人は取得しましょう。
履歴書に書けるIT系資格 例
- ITパスポート※
- 日本語ワープロ検定
- 情報セキュリティマネジメント試験※
※国家資格
パソコンや周辺機器の設定ができる
一般的な人から見て「パソコンや周辺機器の設定ができる」というのが「パソコン使える人」というイメージが強いかもしれません。
最近のパソコンや周辺機器は細かい設定をしなくても使えるので、意識して設定画面を開かない人には無縁のことだと思います。
具体的にどんなことができれば良いかというと下記が例になりますが、設定できるだけでなく意味を理解できていることが重要です。
こんなことができると良い(一例)
- ソフトウェアのインストール・アンインストール
- ソフトウェアの設定(例:メールクライアントの送受信設定とか)
- ネットワーク機器の設定(ホームルーターなど)

-大学生の就活- ここまで出来ればパソコン使えますと言えるレベル

Adobe(アドビ)製品を使える
フォトショップ(Photoshop)やアクロバット(Acrobat)というソフトの名前は聞いたことあると思います。
他にも動画編集やホームページ作成などのソフトウェア群が集まってAdobe CCという名称で提供されています。
基本的にデザインなどのクリエーティブな作業を行うことができます。
大学でもこれらのソフトウェアに関する演習等が開講されていると思います。


(もちろん業種や職種によりますが・・)
企業のプロモーション活動は、Webサイトにとどまらず、SNS・YouTubeなどデジタル分野への進出が盛んです。
このときに、Adobe製品が使える人材がいると、すぐに動画を編集したり、写真やバナーをSNSなどにアップロードすることができます。
しかもこれらの活動は継続的かつ頻繁に行われるので、自社で制作するのがコストと時間的にメリットがあります。

Adobe CCはプロフェッショナル向けの商品なので、技術習得には多くの時間を必要とします。
何よりも、大学生であればアカデミックプライス(65%OFF)で使用できるので、学ぶなら学生のうちです。
大学生でAdobe製品を使いこなせる人材は、Microsoft製品を使える人よりも少ないので希少価値もあります。
プログラミングができる・わかる
だって私文系よ。


プログラミングを簡単にいえば、「プログラミング言語のルールに従って、作業手順の順番に命令文を記述していく作業」と理解すれば良いと思います。
プログラミングは文系でもできる
- ルールや命令文を理解して覚える
→理解力と暗記 - 作業手順の通りに命令文を記述
→論理的な思考

実際、文系出身のITエンジニアは数多くいます。
ただ、ここで言いたいのは「ITエンジニアを目指せ」ということではありません。

例えば、先ほどExcelが使えれば良いというお話をしましたが、もう一歩先を行くとプログラミング(VBAやPython)でエクセルを自動処理させるということができるようになります。
また、Web上のデータを自動収集するといったことも可能となります(スクレイピングという)。
通常手作業で行って1日かかるような作業でも自動化すれば数分で処理が完了してしまいます。


企業が推し進めてるDXによって要らない人材が出てくる可能性が高いです。
しかも、かなり近い将来に・・
採用する人材についてはすでに変化が起きていますよ。

少し前にAIが人の仕事を奪うという論文が発表され話題になったこともありますが、今回の話はAI以前の問題です。
すでに世の中で実用化されている技術を仕事の中に導入するだけですから、技術革新を待つことなくすぐに実行可能だということです。
自分である程度プログラミングができれば良い人材なのかもしれませんが、直接プログラミングできなくても知識があれば生き残れる可能性が高まります。
例えば業務中に「これはプログラミングで解決できる!」と気づければ、プログラミングという作業は外注するという方法もあるからです。


また、無料や低額で学べるWebサービスもありますからやってみるのも良いかと思います。
無料である程度ITについて学べるサービスの紹介
大学の講義でITについても学べますが、Web上のサービスでも無料や低額で学ぶことが可能です。
ここでは一例としてサムライエンジニアプラスをご紹介しておきます。
サムライエンジニアプラスは月額サブスク料金を採用したオンラインプログラミングスクールなのですが、なんと最初の30日間は無料で利用できます。
サムライエンジニアプラスで学べることはプログラミングなのですが、初心者向けにITリテラシーに関する教材は無料で開放されています(会員登録必要なし)。
例えばこの記事でご紹介した内容に関する教材は下記のようなものがあります。
会員登録なしで学べる項目の例
- ITリテラシーの重要性(20分)
- ハードウェアとOS(20分)
- パソコンを使いこなそう(20分)
- タイピング速度を上げよう(10分)
また、会員登録が必要ですが下記のようなことも学べます。
会員登録して学べる項目の例
- Photoshopの基本的な使い方を学ぼう(11時間)
- Photoshopで実践的な広告バナーを作ろう(4時間)
- デザインの基礎知識を学ぼう(10時間)
- Webデザインの基礎知識を学ぼう(16時間)
会員登録しても30日間は無料なので、やる気になれば上記全てを無料期間内に学び切ることも可能かと思います。
また、Photoshopも1週間は無料で使えますから経費ゼロ円で学ぼうと思えば学べます。
ただし、一つ注意点があります。
会員登録時にクレジットカードを登録する必要があります。そして、無料期間が過ぎると自動的に課金されます。

ITに少しでも強くなることは就活のみならず、今後の社会を生きていく上で重要なことですから、サムライエンジニアプラスで学んでみてはいかがでしょうか?
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