社会人の学びと転職 進路選び作業

社会人を辞めて、専門学校に進学するメリット・デメリット

社会人(会社)を辞めて専門学校に入学する
社会人を辞めて専門学校にいく・・そのメリットとデメリットは?

正直、社会人の専門学校進学は、リスクが大きいかと思います。
  おそらく、この記事をお読みになっているアナタもそう感じているはずです。
  ただ、「やりたいことができた」「夢を諦められない」「もっと良い仕事に就きたい」といった場合、専門学校への進学も選択肢の一つなのは間違いありません。
  なので、この記事でご紹介する「専門学校へ進学するメリット・デメリット」だけでなく、「他の方法は無いか?」「本当にやりたい仕事なのか?」をしっかり検討することをオススメします。
  一人で悩んでも解決しない!という方へは、「【社会人の進学】進学に迷いや不安がある人は進路相談で解決!」の記事がオススメなのでよろしければどうぞ。
  社会人が無料で進路相談できる裏技をご紹介しています。

注:本文中には短大は出てきませんが、短大=専門学校と解釈して下さい。

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク1 質の悪い専門学校もある

先生
先生
社会人が行かない方が良い専門学校もあります。
教育内容や質を見極めて進学しましょう。

色々なことを学べる専門学校がありますが、社会人は下記に該当するような専門学校には行くべきではありません。

社会人は行かない方が良い専門学校

  • 仕事に必須の国家資格や難関資格を取得できない学校
  • 大学でも同じようなことを学べる学校
  • 定員割れしている学校
  • 就職したい地域以外の学校

学力面で大学に行けない高校生の受け皿としては上記の専門学校はアリだとは思いますが、仕事を辞めてまで上記のような専門学校に行く価値はありません
  ここは重要な部分なので理由を説明したいと思います。

仕事に必須の国家資格や難関資格を取得できない学校

資格取得をアピールする専門学校は多いですが、社会人が専門学校に行ってまで取得すべきは「仕事に必須の国家資格や難関資格だけです。
  民間資格であれば、通信教育を使った方がはるかに安く短時間で済みますし、実際このような資格の多くはそれほど転職に有効ではありません。

大学でも同じようなことを学べる学校

例えばプログラミングなどのIT分野(情報系学部)、デザイン分野(美大)・・挙げるとキリがないのですが、大学でも学べる内容を専門学校で学んではいけません。
  理由は簡単で、就活で大卒と戦う必要があるからです。
  あなたが企業の採用担当だとして、同じことができそうな大卒者と専門卒者(しかもキャリアブランク有り)どちらを採用しますか?

先生
先生
国家資格等の難関資格を保有していれば大卒者と十分戦えます。

また特にプログラミングの分野はオンラインスクール経由で転職する事例が多くあるので、大学に行けないのであればそちらの方が金銭的・時間的にメリットが多いかと思います。
  これについて詳しくは【社会人】IT未経験者がIT業界に転職するために専門学校入学は無駄?で書いていますので、IT系専門学校を考えている方は読んでみてください。

定員割れしている学校

少子化の影響でどの専門学校も経営が厳しく、毎年数校というペースで専門学校が募集停止・閉校という事態に陥っています。
  経営が厳しい学校だと設備投資を控えたり、講師への給料が不十分だったりで教育の質は劣化します。
  せっかく貯めた学費を払うのであれば、良い環境で学んだ方が良いに決まっています。
  なので、専門学校の経営状況は学校選びの非常に重要な条件と言えるでしょう。
  なお、赤字経営や大きく定員割れしている専門学校は、「高等教育の無償化」の対象校から外れているので、簡単に見分けられます

就職したい地域以外の学校

専門学校は日頃からインターンや実習先という形で、地域の企業と深いつながりがあります。
  むしろ、講師が企業から派遣されてくるという場合も多いです。
  企業とのつながりが多い専門学校では、それらの企業から求人をもらえます。
  また、企業側も日頃のお付き合いを考え、関わっている専門学校の生徒を、優先的に採用するというケースが多いようです。
  この辺が「専門学校は就職に強い」と言われる所以ゆえんなのですが、これは地元限定ということになります。 ですので、就職したい地域から大きく離れた専門学校へ行ってしまうとコネが使えず就職で苦労します。

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク2 金銭的に困窮するかも

前述したメリットでご紹介した給付金をもらっても、学費全てをまかなえるわけではなく、専門学校2年間で100万円以上の資金が必要になることもあります。
  給付金を使わない場合、一般的に300〜400万円の学費が必要となります。
  さらに。一人暮らしをする場合は生活費も合わせると、500万円程度は覚悟しておいた方が良いです。
  専門学生になれば、奨学金を借りることもでき、日本学生支援機構の第二種奨学金(利子あり)は、月に最大12万円を借りる事ができます。
  しかし、奨学金は借金です。卒業後、安定した職業に就けなかった場合、返済が滞る可能性はあります。
  実際、奨学金を借り、卒業後の収入が不安定で自己破産に追い込まれるケースもあります。
  日本学生支援機構の発表によると、平成24〜28年の間に約8千人が自己破産したため、奨学金の債務が免責になったとの情報があります。
  奨学金を借りて専門学校に入学を考える方は、卒業後にきちんとしたお給料をもらえる職業に確実に就ける専門学校でなければ危険です。

先生
先生
最低限ここはしっかり見極めないとです・・夢だけでは飯は食えません。

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク3 大変で続けられないかも

専門学校は「大学をあきらめた学生の進路なので、学力はそれほど不要で、誰でも簡単に卒業できる!」などと思うと痛い目を見ます。
  大学4年間とは違い、専門学校は2-3年間で職業に通用するような人材を育てなければなりません。
  実は、専門学校でしっかりと学んで卒業しようと思えば大学よりも大変です。
  特に国家資格などの難関資格を受験させる専門学校は極めてハードです。
  とにかく課題や宿題を多く出されます(そうでないゆるい専門学校は専門性を高められないし、ロクな就職もない)。
  「仕事の方がお金ももらえるし、楽だった・・・。」
  と感じると思います。

先生
先生
バイトのしすぎで、学業に支障をきたす人が、社会人でもいました・・

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク4 卒業まで時間がかかり年齢制限で就職できないかも

卒業時の年齢が30歳を超えると、専門学校で専門知識・資格取得をしても、かなり厳しい就職活動を余儀なくされるはずです。
  専門性を生かした職業に、就職できる可能性はゼロではありませんが、「選択肢が少い」、「妥協しなければならない」ということも覚悟しておいた方が良いです。
  ただし、前職の経験を生かせる場合であれば、かなりマシになります。
  なので、入学を決める前に、今の仕事経験が、就職にどのように役立つか自己分析・業界研究することをオススメします。
  30歳未満の場合も、20代後半になってくるほど、採用される確率は落ちていくと考えた方が無難です(専門を出ても未経験者扱い)。
  ですので、異業種への転職が目的であれば、
  卒業時の年齢が28歳以下が望ましい
  かと思います。理由は下記。

参考:転職成功者の平均年齢

大手転職サービスdoda(←公表データ:外部サイトへのリンク)が、2019年上半期の転職成功者の平均年齢を公表しています。
  それによると、
男性:32.6歳
女性:29.8歳
となっています。

な〜んだ。結構年齢高くても行けるじゃん!
ヒロト
社会人
ヒロト
大学・専門学校に詳しい先生が困惑する
先生
これは、普通に転職した場合の年齢です・・
大学・専門学校に詳しい先生が解説
先生
進学してしまうと、その期間のキャリアのブランクがありますから、それを差し引いて考える必要があります。

特に、異業種転職の場合、「なぜその歳になって専門学校に入ったのか?」について、しっかりと面接官に説明できないと痛いです。
  入学を決める前に、その答えをしっかりと考えてから行動に移した方が良いでしょう。
  安易に「やってみたいから」「安定して給料が良い」「夢だったから」「お金を貯めてから進学した」では面接官は納得しません。

社会人の専門学校進学のデメリット・リスク5 学歴として見てもらえないかも

専門学校卒という学歴を評価してくれない企業は多くあります。
  そんな企業は初めから求人に「大卒以上」という条件をつけて大卒以外を公然と門前払いにします。
  これは、俗に
  「学歴フィルター」
  と呼ばれています。
  求人票に学歴不問と書く企業は多いのですが、実際はそんな会社でも「学歴フィルター」で有力大学の卒業者を優先的に採用する場合が多いと言います。
  大学にもレベルがあり、偏差値が著しく低い大学、いわゆる「Fラン」大学に行くくらいなら、専門学校に行って手に職をつける方が良いという意見も多いですが、求人で大卒以上という条件があれば専門学生はお手上げです
  また、企業によっては専門卒を高卒と同等に扱うケースもあるようです。

求人票を見ていても、「専門卒以上」という条件で求人をしている企業は少なく、大抵は「大卒以上」「学歴不問」ですから、専門卒という肩書きは期待しない方が良いでしょう。

社会人の専門学校進学のメリット

社会人の専門学校進学のメリット1 国家資格を短期間で取得できる場合がある

社会人が転職のために、仕事に必須の資格(業務上、法的に定められている資格)を取得する場合は、早く確実に資格が取れる進路が望ましいと言えます。
  その様な資格の多くが受験資格に学歴が必要なので、進学は避けて通れないと言えます。
  専門学校であれば、かかる経費や修業年限も四大より短いことが普通なので、社会人の進学に適していると考えられます。
  また、いくら国家資格を取得したからと言っても、その仕事については未経験者であることは変わりません。
  なので、転職するという視点からすると、
  卒業時の年齢が若い方が有利です。

4年制大学よりも専門学校の方が早く取れる国家資格の例
保育士2年
救急救命士3年
看護師3年
柔道整復師3年
医療放射線技師3年
2級建築士2年

なお、美容師・理容師・調理師などは専門学校で資格取得するのが一般的なので、専門学校に進学する流れになります。
  民間資格でも役に立つのもは多くありますが、社会人がそれを目的に専門学校に入学するのはオススメできません。
  通信講座等で個別に資格取得した方が時間・コスト的に良いでしょう。

なお、国家資格取得目的で専門学校を検討されている方は「国家資格取得のための、失敗しない専門学校の選び方」の記事が役に立つかと思います。

社会人の専門学校進学のメリット2 条件を満たせば国からの給付金をもらえる

雇用保険加入期間が2年以上あり、一定の条件を満たす人は、専門学校の「職業実践専門課程」に進学で給付金(返済不要)をもらえるかもしれません。
  なお、この給付金は大学への進学では使えないのですが、一部の専門学校やプログラミングスクールなどで使え、職業訓練のための給付です。
  例えば、受講費用の50%(上限年間40万円)を6ヶ月ごとに最大3年間受け取ることができるほか、生活費に使える「教育訓練支援給付金」があります。
  詳しい内容については別記事の社会人が専門学校の職業実践専門課程で学ぶときに使える給付金が参考になると思います。

社会人の専門学校進学のメリット3 入試や学費に優遇がある

専門学校によりますが、社会人入試や社会人入学として、入学選考の簡略化や学費に対する優遇があります。
  医療・看護系など、ある程度の学力がないと入学できない専門学校だと、社会人入試制度はメリットになると思います。
  ただし、社会人でもAO入試を使える場合があるので、そちらの方が有利かもしれません。

社会人の専門学校進学のメリット4 異業種転職しやすくなる

一般的に異業種への転職は難しいことが多いです。
  特に年齢が高くなってくると前職の実績が最も評価されるポイントになってしまいます。
  ですが、業務に必須の国家資格を取得した場合や、専門スキルを証明する高度な資格があれば異業種転職に有利となるでしょう。
  また、資格試験の勉強に、個人で買えない専門的な施設や機器が必要な場合、専門学校で学ぶ価値があります。

社会人の専門学校進学のメリット5 専門知識・技術を教えてもらえる

専門知識や技術は本やネットを見ただけでは簡単に習得できないものが多いと思います。
  最近の学び方は多様化しているので、オンライン学習などで、専門知識を得ることも可能です。
  ですが、自分一人で学ぶことが苦手な人には、学校に通い「教えてもらう」方が良い場合もあります。
  専門学校では、実習を含めて専門家が教えてくれるのですから、価値があります。
  ところで、社会人を辞めて専門学校に進学したい人の動機は、様々なものがあるかと思います。
  例えば、昔から憧れていた職業をあきらめられないので、専門学校で学ぶ・・とても幸せなことだと思います。
  楽しいはずなので、学ぶだけでメリットといえるでしょう。
  思ったよりも、専門技術を習得することは大変ですが、自分のやりたいことですから、がんばって勉強できるはずです。
  一方、転職活動が上手くいかないので「とりあえず専門学校で学んでみるか」と将来の模索のために進学する人は危険です。
  専門分野への熱い情熱がなければ大変すぎて、卒業まで耐えきれない可能性があります。
  また、卒業まで耐えたとしても、その専門分野で働けるだけの技量や資格取得がおぼつかなく、満足な就職ができないかもしれません。
  そんなことになったら、社会人を辞めてまで専門学校に行く意味はありません。

・・・覚悟が必要ってことですね・・・
ヒロト
社会人
ヒロト
大学・専門学校に詳しい先生
先生
はい。その通りです。必ずその専門分野に就職すると言う気概が必要です。
ズバリの答え
先生
専門学校は専門性が高い!
勉強すれば専門家になれますが、ナメてかかると痛い目を見ます。

専門学校を検討しているのであれば進路相談がオススメです

ここまで社会人が専門学校に行くメリットとデメリットを見てきましたが、これを読んでもおそらく専門学校に行く決心やその逆の決心もできないかと思います。
  そんな社会人にオススメな相談先がありますので、よろしければ【社会人の進学】進学に迷いや不安がある人は進路相談で解決!を読んでみませんか?
  おそらく、今アナタが悩んでいることが解決すると思いますよ。

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