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進学羅針盤

保護者向け 進路選び作業

大学・専門学校の就職率100%は嘘?

更新日:

専門学校・大学の就職率の計算方法に問題があるかも。
就職率は学校選びのポイントにはならない
大学受験に疑問を持つけんた
けんた
先生!この専門学校「就職率100%」ってパンフレットに書いてあります。やっぱり専門学校の就職率って良いんですね!
そうですね。数字上は100%ですが、そこの小さな文字を見てください。
大学・専門学校に詳しい先生が困惑する
先生
こまるけんた
けんた
・・・就職希望者のうち就職決定者って書いてあります。どういう意味ですか?

大学や専門学校のパンフレットは広告です。

広告には嘘は書けませんので本当のことを書いています。
  ただし、なるべくよく見えるように様々な工夫をして学生を獲得しようとしています。
  特に、専門学校では就職率がウリの一つですから強いアピールをします。
  具体的な数字を提示されると、人は信じてしまう傾向にあります。
  大学や専門学校の就職率をはじめとした、「数字の見方」について考えてみましょう。

広報で有利になる就職率の計算の仕方

ずるい計算方法

(就職した卒業生数)/(就職を希望した卒業生数)×100=就職率

分母の数を小さくすれば就職率は高くなります。
極端な話、就職しなかった人は「就職する意思が無い」と見なして、全員除外すれば100%になります。
  ※全ての大学や専門学校が、このような極端なことをしているとは限りませんが・・・。

困惑するけんた
けんた
先生、就職を希望しない学生っているんですか?
進級、編入、病気など正当な理由もあります。しかし、希望する就職が決まらずあきらめる人もいるようです。
大学・専門学校に詳しい先生
先生
大学受験に疑問を持つけんた
けんた
あきらめる・・?

あきらめ方も様々です。

  1. 正社員ではなく派遣、非正規、パート、アルバイトにする。
  2. 目指していた業界・業種をあきらめる
  3. 卒業までに就職決定せず、目指す職業のため就職浪人する
  4. 卒業までに就職決定せず、卒業後てきとうな職に就く

上記の1と2については就職率の計算式の分子を増やします。
  3と4は「就職する意思なし」で分母を減らす効果があります。
  どちらにせよ、就職率の数値は高くなります。

こまるけんた
けんた
アルバイトも就職として扱うのですか?
ほとんどがそうだと思います。雇用形態の違いですから・・・。
大学・専門学校に詳しい先生がドヤ顔
先生

就職率=正社員率ではありません

契約社員やアルバイトも含まれる数字が、ほとんどだと思います。
場合によっては、学生時代にアルバイトしていたコンビニでアルバイトを続ける場合も、就職としてカウントされることもあるくらいです。
  また、女性の場合、自宅に戻って手伝いをするということで「家事手伝い」として就職者にカウントすることもあるみたいです。
  ※学校によって、就職者のうちの正社員数を開示していることもあります。こういう学校は信頼できますね。

大学受験に疑問を持つけんた
けんた
夢をあきらめて違う分野に就職?

大学や専門学校の中には極めて専門的な分野(マニアック)を扱う学校があります。
  一般の人から見れば、そんな職業で世の中にどれくらい求人があるの?と思ってしまう分野もあります。
  求人が少ない職業を狙うので、全く違う業界に妥協して就職しなければならないことも少なくありません。
  また、親や先生はとにかく就職することを是とするので、「とりあえず就職しなければ」というプレッシャーが妥協を加速します。

大学受験に疑問を持つけんた
けんた
卒業までに就職決定しない人はなんでだろう?
決定しないのではなく、決まらないのです。
大学・専門学校に詳しい先生が困りながら解説
先生

夢を実現するためにその学校に入学したのですから、分野を変えて就職するには普通抵抗があります。
  さらに、面接試験では「○○の専門」を学んだあなたが、「なぜこの会社を志望するのか?」などとストレートな質問が来ます。
  そんな中、何社か不採用になると心が折れてしまうのです。
  就職活動自体が嫌になってしまい、場合によっては退学、引きこもりに陥る事も。

就職率はその学校に入学して夢を叶えられるかの指標ではないことに気づいてください。
  また、「とりあえず就職できるから安心」という指標でもないのです。

大学・専門学校広告の就職率を見極める方法

困惑するけんた
けんた
どうしよう先生。何を信じればいいのか分からないよ。
大丈夫。重要なのは自分で情報を集めて見極める事だよ。
大学・専門学校に詳しい先生がグッド
先生
自分だけで決めずに、友人や親と相談する事も大切だよ。
大学・専門学校に詳しい先生がグッド
先生

オープンキャンパス・進学相談会で聞く

各大学や専門学校が開催するオープンキャンパスや進学相談会で、ズバリ聞いてみるといいと思います。
  鋭い質問をするため、オープンキャンパスや進学相談会には、保護者同伴で参加することをオススメします。
  知るべき情報は「就職率」ではありません。

  1. 入学した時の人数と卒業時の人数(または退学率)
  2. 単年度の就職先一覧(正社員かどうか分かるもの)

この2点の資料を提示できるか聞いてみてください。
退学率が高い学校であれば、そもそも危険です。
卒業時の人数と、就職先の企業の数が一致しなければ、「就職を希望しなかった人」がいるということです。
単年度の就職先一覧を見れば、業界の会社に何人くらい内定するのかを見極められます。
単年度にこだわる理由は、「就職実績」とだけ書いて、過去数年分の良い就職先だけを集めて魅力的に見せる手法があるからです。
もし、詳細なデータは出せませんという学校だったら危険です。
学校として把握しているにもかかわらず、外に出せないということですから。

逆に、パンフレットにこのような詳細データが記載されている学校は信頼できます。

進学サイトや進学雑誌では嘘を書けない

インターネットの進学情報サイトや進学雑誌は広告なのですが、信頼できます。
大学・専門学校に詳しい先生が解説
先生

各学校の記事を書くのは学校の広報担当者ですが、掲載基準というのがあって一定のルールを守らなければなりません。

掲載ルールの例
  • 〇〇%と書く場合には、何人中の何人がそうなったのかを記すこと。またはその根拠を示すこと。
  • 虚偽の記載をしない事

たとえば、マイナビ進学やスタディサプリ進路に掲載されている内容については、信頼できると思います。

気になる大学・専門学校があればスタディサプリ進路のデータや記事をよく読みましょう。

ポイント

進学系サイトの記事は、文字数制限やフォーマットの制約があるため、学校が本当にアピールしたいことを絞り込んで、記事にしています

大学・専門学校が本当にアピールしたいポイントとして就職率がある場合、以下が考えられます。

  • 本当に就職率が良い
  • 就職できなそうなイメージの払拭

ですが、重要なのは就職率よりも就職先になると思います。
進学系サイトには就職先一覧が記載されています。

就職先一覧(単年度)に、多くの一流企業や業界の会社が記載されていれば安心です。
大学・専門学校に詳しい先生が正解を指摘
先生

その学校の専門分野に該当する企業の数と質に注目です。専門分野への就職率として掲載される場合もあります。

 

就職先一覧が複数年度であれば過少に評価する必要があります。例えば2年分であれば、企業一覧を2分の1の価値として考えます。

さいごに

もしあなたが高校1・2年生やその保護者の場合、早めに資料請求をしてください。
進学系サイトの情報や学校のパンフレットは年度ごとに更新されてしまいます
昨年度のデータや記事を見ることはできないので、紙の資料として大学や専門学校の資料をストックすることに意味があります。
過去のパンフレットと比較することにより、見えてくるものがあるかもしれません。

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